若い奴が生き死にを弄ぶような事を言うと我慢がならん。
聞いたふうなことを言うと我慢がならん。
俺は若い奴が嫌いなんだ。
名脚本家・山田太一が、鶴田浩二扮する特攻隊の生き残りの戦中派ガードマンを主人公に、戦後生まれの若い世代との葛藤、反発と共感、和解を描いた伝説のドラマ・シリーズ。
【収録内容】■第1回 『廃車置場』体操競技会の警備をしていた杉本陽平は、不思議な行動をしていた青年と出会う。
その青年・鮫島は、大企業を辞めて杉本の勤める警備会社にガードマンとして就職することになっていた。
鮫島は採用されるにあたって、司令補の吉岡に「配属される場所に関して、自ら選択しあるいは拒否する権利が欲しい」と申し入れる。
自分で納得できる仕事しかしたくないというその態度は、吉岡の共感を得るものの、会社の同僚たちの間に波紋を呼んでいく。
そんなある日、杉本と鮫島が警備をしていた研究所の裏通りで、事件が発生してしまう。
■第2回 『冬の樹』TV局から出てきたロックグループにファンの女の子たちが殺到し、その中の女子高生・平山美子が頭を打って気絶してしまう。
軽い脳震とうと診断された彼女を自宅へ送り届けた吉岡たちを、父親の修一は厳しく非難する。
後日、改めて詫びに訪れた吉岡は、警備会社にのみ責任を押しつける父親の態度に憤り、逆に彼を叱りつけてしまい10日間の停職処分を受ける。
そんなある日の夜遅く、年上の恋人と酒を飲んでいた美子が吉岡のアパートを訪ね、その理由を詮索する吉岡に大して美子は自分の父にない何かを感じる。
が、恋人の存在を知った両親から一方的に叱られ、美子は家を出てしまう。
■第3回 『釧路まで』次の会場の北海道への移送を間近に控えた石像を展示中のデパートに、「展覧会を中止して石像をカンボジアに返さなければ爆破する」という手紙が送られてきた。
輸送方法が変更され、飛行機ではなくフェリーで33時間かけて東京から釧路へ運ばれることに。
警備会社の小田社長は、吉岡と杉本、鮫島の3名にその警備を命じる。
夜間の出航から一夜明けた頃、不審な寝袋が発見されるなど船内のあちこちに犯人の影が。
警戒を強める吉岡たちを尻目に、犯人は杉本に誘われて一般人として乗船していた同僚の島津悦子と浜宮聖子を人質にして、彼女らの客室に潜んでいた。
【出演】吉岡晋太郎 … 鶴田浩二杉本陽平 …… 水谷 豊鮫島壮十郎 … 柴 俊夫島津悦子 …… 桃井かおり浜宮聖子 …… 五十嵐淳子田中先任長 … 金井 大大沢司令補 … 橋爪 功平山修一 …… 滝田裕介平山京子 …… 川口敦子平山美子 …… 竹井みどりロックグループ…ゴダイゴ 上田船長 …… 田崎 潤三 浦 ……… 長塚京三小田社長 …… 池部 良脚本:山田太一音楽:ミッキ−吉野○1977年 放送*DVD2枚組*収録時間:220分/画面サイズ4:3